「土星」 第17回  −救世主− 後編



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投稿者: 本命カゲ @ oppp024.harenet.or.jp on 97/6/30 13:32:23

In Reply to: 「土星」 第17回  −救世主− 放映します。

posted by 本命カゲ @ oppp024.harenet.or.jp on 97/6/30 13:26:51

「で、でも・・・地球は・・・。」
「少年、我々はこの時代とは別の時代を生きる者なのだ。」
「!?」

「時空移動要塞ゼムは知っているな?」
知っている。教科書に載っていた「時を駆ける船」。
かつて地球が驚異的な文明を持っていた時につくられた伝説の船だ。

「ま、まさか・・・。」
「そのまさかだ。しかし驚いたな。我々の未来がこれほど荒れていようとは・・・。」
「文明も何一つ発展していませんね。これなら我々の時代の方がずっと進んでいた。」
「あぁ、あの対惑星空母リングEがいまだにこうして使われている。」
「え!?リンギーはこの時代の物じゃないんですか!?」
「リングEは私たちの時代に、戦争に使われていた。しかし、戦争のおろかさに気付いた我々は、
 リングEを破壊し、戦争を反対していた「土星」の皇帝にあずけたのだ。
 二度と戦争の起こることのないようにと。」
「おそらく、その皇帝の子孫が、再び戦争に使おうと、科学者を集めて修理したのだろう。」

「シュウ・・・?はて、どこかで聞いたことがありますわ・・・。はっ!?まさか!!」
アリスはあわててどこかへ行ってしまった。

ピーピーピー!!

「これは警報音か!!しまった!!外にまだ敵がいたのか!!」

「我が名は劉黒龍(リュウヘイロン)。この俺のサイヴァー「ブラックドラゴン」には、
 たとえリンギーといえども太刀打ちは不可能!!はっはっは。恐怖しろ!!
 最高の地獄をみせてやる!!」
「ふ、ふざけたヤローだ。ちょっとリンギーを借りてくるぜ!!目にものをみせてやる。」
「ちょ、ちょっとシュウ!!運転できるの?」

「大丈夫じゃよ、少年。」
「そうだぜ。なんたってシュウはよ・・・
 対惑星空母リングEの最高司令官にして最重要パイロットなんだぜ。」
       
          第18回へ続く