朝のポエム 「殺しの予感」



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投稿者: 年貢 @ pppb861.pppp.ap.so-net.or.jp on 97/6/23 09:46:26


朝になるとやられていた 全身刺されてた
俺はすぐに奴の仕業だとわかった 瞬間はしる殺意
今度あったら 俺はためらず殺す
次の朝またやられた 今度は指だった
俺はたまらず傷に十字架を刻む 瞬間はしる殺意
今度あったら 俺はためらず殺す

奴は血を好む 生き血をすする悪魔
音もなく忍び寄り 音も無く去っていく

夜 目が覚めた 奴は耳元でささやく
俺はおぞましい音にゾッとした 瞬間はしる殺意
今度こそ殺す 俺はためらず殺す

奴は血を好む 生き血をすする悪魔
音もなく忍び寄り 音も無く去っていく

しかし 俺は脚を刺された 奴に負けたのだ
その後 恋人のすすめで機械じかけの箱を買うと 奴はあまり現れなくなった
今度あったら ためらず殺すつもりだったのに
秋がくると 忽然と姿を消してしまったのだ
しかし 俺にはわかっていた 奴はまたやって来る
夏がくれば必ずやって来るのさ 俺たちを刺すために・・・

奴は血を好む 生き血をすする悪魔
音もなく忍び寄り 音も無く去っていく・・・