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 投稿者:
アンコロ  @ tko151.kikimimi.ne.jp on 97/8/03 03:44:28
 
In Reply to: 監督とファン posted by ふつおた  @ proxy11.tky.plala.or.jp on 97/8/03 02:17:49
 
別に全てのクリエイターが「エンターテイメント」と「客に媚びる」が同義だとは思ってないと思う。
 (日本人はとかくこの観念が強いけど)
 
 客が楽しんでいるのを見て、初めて自分も気持ちよくなれる方々も
 (ほんっとにこの国では希少数だけど)います。先天的なモノなんだろうけど。
 
 ボクは遅ればせながら「ロストワールド」見てきました。
 正直「面白かった」以上の賛辞の言葉は出てこない程度の作品でした。
 エヴァのように後に引くこともないし、人生観に打ち響くこともありません。
 
 しかし拍手を送りたくなりました。スピルバーグのサービス精神にです。
 今回の作品は前作以上の「娯楽」に徹しています。
 たしかに日本の作家が毛嫌いする「予定調和」のオンパレードで、
 「こいつ絶対死ぬわ」ってカンジのステレオタイプの登場人物は、案の定な
 形で恐竜に喰われるし、「こいつは助かる」な人は何があっても死にません。
 
 でもいいんです。楽しかったから。
 
 「僕は絶対に君を裏切らないよ」
 というスピルバーグの声がスクリーンから聞こえてくる感覚があったんです。
 
 自分はこれが誠のプロ精神だとおもいます。
 (そういう意味では庵野監督は、プロ指向のアマチュア演出家でしょう)
 
 その精神をご機嫌取りと曲解されると、娯楽精神が豊富なクリエイターほど
 つらいのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
 
  
 
 
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