「少女革命ウテナ」初心者講座 ストーリー編



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投稿者: 紫苑レイ @ 202.248.232.141 on 97/7/29 12:21:52

In Reply to: 紫苑レイの「少女革命ウテナ」初心者講座

posted by 紫苑レイ @ 202.248.232.141 on 97/7/29 12:19:58

●プロローグ

それは昔々のお話です。あるところに、お父様とお母様を亡くし、深い悲し
みに暮れる幼いお姫様がいました。
そんなお姫様の前に、白馬に乗った旅の王子様が現れます。
凛々しい姿、優しい微笑み、王子様はお姫様を薔薇の香りで包み込むと
そっと涙を拭ってくれたのでした。
「たった独りで深い悲しみに耐える小さな君、その強さ・気高さをどうか大人
 になっても失わないで。今日の思い出にこれを…」
「私たち…、また逢えるわよね?」
「その指輪が、君を僕のところへ導くだろう。」
王子様がくれた指輪は、やはりエンゲージリングだったのでしょうか?
それはイイとして、お姫様は王子様に憧れるあまり、自分も王子様になる
決意をしてしまったのです。
でもイイの?ホントにそれで……?

●ストーリー

・第1話 「薔薇の花嫁」

 鳳凰市にある大鳥山の全体を敷地にしている鳳学園。
 街を見下ろす高台には、中等部・高等部合同の学舎が美しく建ち並んで
 いる。その周辺には、初等部と大学部の施設もあるらしい。
 ある日、ある午後。
 鋭く空をさす礼拝堂の鐘が、学園内に響き渡る……。
 成り行きで西園寺葵一と決闘をする羽目になった天上ウテナ。
 竹刀と真剣…勝負は見えていた。が、勝敗が決まると思えた瞬間、不思議
 な力に守護られたウテナは、見事、決闘に勝利するのだった。
 「ウテナ様、私は薔薇の花嫁。今日から私は、あなたの薔薇です…。」
姫宮アンシーとエンゲージしたウテナ。今日この時より、彼女の運命は大き
く変わって行くのだった……。

・第2話「誰がために薔薇は微笑む」

ウテナと姫宮とその友達という面白いサルとの奇妙な共同生活が始まった。
そんな平和な時の中、ウテナの親友−若葉の様子が朝からおかしかった。
どうやら廊下に張り出されていたラブレターが原因らしい。
若葉が出した手紙を西園寺が投げ捨て、それを誰かが張り出したというのだ。
そんな西園寺の振る舞いに腹を立てたウテナは、西園寺からリターンマッチ
を申し受けるのだった。

・第3話「舞踏会の夜に」

2度の決闘に勝利したウテナ。そして姫宮は「薔薇の花嫁」としてウテナの傍
にいつも付き添っている。そんな彼女に興味を持った男が一人いた…鳳学園
現生徒会長−桐生冬芽だ。その冬芽から舞踏会の招待を受けたウテナ達。
そこでは冬芽の実妹−桐生七実が手ぐすねを引いて待っていたのだった。
「私のお兄さまにちょっかいを出そうなんて、100万年早いわ」

・第4話「光さす庭・プレリュード」

放課後の決闘広場、ウテナと幹が闘っていた。
「僕はあの音楽を取り戻さなきゃならない…だから!どうしても花嫁が必要なんだ。」
「君は、ピアノの前に座っている方が似合っているのに…」
幹は、ピアノを弾いていた。「光さす庭」それは、ある想い出の曲…光り輝くもの。
「一人の時は、いつもその曲を弾くのね」と七実は問う。それは絆だから。
幹はある一人の女性(ひと)の為にピアノを弾いているのだと言う。
七実が見ている「光さす庭」の楽譜…そこには、姫宮の写真が挿まれていた。
そんな姫宮にライバル心を燃やす七実。勉強会を口実に姫宮いびりが始まる。
「まぁ姫宮アンシーって、筆箱にデンデンムシ入れてる変な子だわ作戦」
「まぁ姫宮アンシーって、机の引き出しにアオダイショウ飼ってる変な子だわ作戦」
「まぁ姫宮アンシーって、クローゼットの中に生タコ囲ってる変な子だわ作戦」
その事如くが失敗してゆく……。そんなこんなで大騒ぎした後、おもむろににピアノを
弾き出す姫宮…。その曲は「光さす庭」、そんな姫宮に思い出を重ねる幹だった。

・第5話「光さす庭・フィナーレ」

武道場でフェンシングの試合をしている二人…樹璃と幹。長い打ち合いの末、
寸でで1本を取る幹。「未完成ゆえに強さがある、純粋なゆえの勢いだな。」そう
幹に声を掛ける樹璃。姫宮への一途さがそうさせていると言われ、照れる幹だった。
だが、「でも!君の剣は闘うためじゃないな…」その後の言葉が胸に突き刺さる。
かつては妹−薫 梓と一緒にピアノを弾いていた。その楽しそうな音色、美しい響き。
そこには「光り輝くもの」があった。しかし、梓に無理を言って参加したピアノコンクール。
梓は曲を弾くことが出来ず、その為、二度とピアノの前に立つことは無くなってしまった。
姫宮の仕草、ピアノの音色に「光り輝くもの」を感じた幹は、それを再び手に入れたい。
そう願うのだった。ある時、音楽室から出てくる梓と出くわした。着衣を乱したままの梓。
そして部屋の奥には冬芽が!「本当に大切な物は手元に置いておくべきだよ」
そう助言する冬芽だった。「大切な物は手元に置かなければ…」純粋ゆえに、勢いにま
かせ突っ走る幹。冬芽に踊らされ、言うがままにウテナに決闘を申し込むのだった。

・第6話「七実様御用心!」

何日か前から、七実は何者かに狙われていた。冬芽に相談するが取り合って貰えない。
そんなある時、温室の冬芽と姫宮の会話を偶然耳にしてしまう。「今更、計画の変更は
出来ない。一思いに殺してしまえ!」その言葉に動揺を隠せない七実であった。
傷心の七実、その七実に突然、暴れ馬が襲いかかる。だが寸での所を謎の人物に助け
られるのだった。運命の王子様が助けてくれた。素直に喜ぶ…いや、そのシチュエーション
に陶酔する七実。私の王子様-石蕗 美蔓…、私には彼しかしない!そんな七実の想い
とはお構いなしに、物語は意外な方向に進んでいくのであった。

・第7話「見果てぬ樹璃」

樹璃には幼なじみがいた。高槻 枝織−何物にも代え難い大切なひと…。今はもう逢えない。
樹璃は鳳学園でも有名な存在だ。教師も一目置くが、その裏の顔を知る者は決して10m
以内に近付かない…、そんな人物だった。ある時、樹璃はウテナに薔薇の花嫁の秘密を話
すのだった。「薔薇の花嫁とエンゲージする者は、奇跡の力<世界を革命する力>が手に
入る」のだと。そんな力を信じない、姫宮を物の様に奪い合う事なんて馬鹿げてる!そう否定
するウテナに、共感しながらも嫌悪を抱く樹璃だった。「奇跡を信じて、想いは届く」そう言って
自分を裏切った親友を想って…。奇跡なんてありはしない!王子様に憧れ、幻想を抱くウテナ
に苛立つ樹璃は決闘を申し入れるのだった。

・第8話「カレーなるトリップ」

それは調理実習の時間に起こった。カレー調味料をすり替えさせた七実。
「辛さ爆発木っ端微塵、幻の象がパオーン、超辛九千億倍カレー」それは、食べた瞬間、爆発
してしまう程の辛さを持つカレーだった。そんなカレーを食べてしまったウテナ達…。
そして、思惑通りカレーは大爆発し、ウテナ達の人格が入れ替わってしまった。
ウテナが姫宮に、姫宮がウテナに。予想外の出来事に困惑する面々。業を煮やした冬芽は、
二人を元に戻す様に言い渡すのだった。兄の言いつけとあっては聞かない訳にはいかない。
七実はインドまで「幻のスパイス」を取りに行くハメになった。

・第9話「永遠があるという城」

幼少の頃より勝負を続けてきた西園寺と冬芽。西園寺は冬芽には負けたくないと息巻く。
そんな姿に「本当に姫宮を愛しているのか?」と問いかけるウテナ。「私は、アンシーと一緒に
<永遠のもの>を手に入れる」そう答える西園寺だった。
空に浮かぶ城、そこに<永遠のもの>があるという。
そんな時、西園寺の元に、世界の果てから一通の手紙が届く。そしてその夜、「姫宮アンシー
は、今夜神隠しに遭う。決闘広場に行って見ろ。」とウテナの元にも謎の電話が…。
決闘場に向かったウテナ。そこには開かれた門と、倒れ伏した西園寺の姿があった。
姿の見えない姫宮を探して最上階に登った二人、そこで二人は姫宮を見つけた。薔薇の棺に
眠る姫宮の姿を…。何が何でも姫宮を手に入れたかった西園寺だが、姫宮は、ウテナの手に
よって救い出される。過去では冬芽に、現在ではウテナに敗北する西園寺、悔しさのあまり、
我を失った彼は、その凶刃をウテナに振り下ろす……。

・第10話「七実の大切なもの」

自分を庇い、傷を負ってしまった冬芽が気に掛かるウテナ。冬芽が自分の王子様?そう思えて
しまう。
生徒会の掟を破った為、退学処分となった西園寺、彼は最後の願いだと、冬芽に姫宮との交換
日記を頼むのであった。
ウテナのせいで怪我をした為、機嫌の悪い七実。どうして兄があんな奴の為に傷付かなくては
ならないのか!「お兄様はいつも私を優しく包み込んでくれた。その笑顔は私だけのモノ。」
どうしてもウテナが許せない。冬芽の誕生パーティ、お見舞いがてら薔薇の花束を持って現れ
たウテナを、七実は敵意剥き出しに突っかかるのだった。
学園のルールに則り、デュエリストとしてウテナに決闘を申し込む七実。しかし、それも全て冬芽
の策略であった。そんな事とはつゆ知らず、決闘を繰り広げるウテナと七実……。

・第11話「優雅に冷酷・その花を摘む者」

先日の西園寺との決闘以来、ウテナは、冬芽の仕草や言葉の尽くに王子様を重ねてしまう。
生徒会デュエリストで最後に残ったのは桐生冬芽。彼は、勝つ為の布石を数多く投じてきた。
「人の想いの深さというものは、時として、想っている本人の足を引っ張る時もある。………
 その想いが強ければ強い程ね…。」 そうしてウテナの王子様を演じ続けるのだった。
ある日、冬芽は薔薇の温室でウテナに決闘を申し込む。
ウテナは悩んでいた。薔薇の花嫁を巡って、王子様である冬芽と決闘しなくてはならない。
しかし、姫宮を普通の女の子にしてもあげたい…。心は迷い、葛藤する。
迷っている内に戦いは始まった。剣と剣が交錯し、光が散る。力は明らかに冬芽が上だった。
冬芽は待っていた。ウテナが発揮する「ディオスの力」を。世界を革命する力の片鱗を確か
めるために…。そして、その力が発動した瞬間、冬芽はウテナに優しく微笑み見かけるのだった。
一瞬、攻撃を躊躇するウテナ…そして決闘の決着はついた。
「ごきげんよう……天上さん」 姫宮の言葉が心に突き刺さる。

・第12話「たぶん友情のために」

冬芽との決闘に敗れたウテナ。その日から彼女は普通の女の子になる決心をする。
学ランを脱ぎ捨て、セーラー服で登校するウテナ。「これで普通なんだ…」そう自分に言い聞
かせる。そんなウテナの変貌ぶりに学園は騒然となった。無気力で覇気のない、いつもと違う
ウテナの様子に面白くない若葉。ウテナにちょっかいを出す冬芽と、その原因である姫宮に
突っかかる。元のウテナに戻って欲しい!そう強く願う若葉だった。
「今のウテナって格好悪いよ!何か取られた腑抜けみたい。何だか分かんないけど…取られ
 たなら、取り返しなさいよっ!取り返してよっ!!」
若葉の言葉が心に響く……。これは僕の普通じゃない。「今から僕の普通を取り戻してくるよ」
ウテナは強い決心の元、冬芽に決闘の再戦を申し出る。本当の自分を取り戻す為に。
若葉の友情と、姫宮との友情の為に!

・第13話「描かれる軌跡」 (第1部 総集編)

今回は総集編。「薔薇の花嫁」を巡る、ウテナの戦いの軌跡が描かれる。
「amitie(友情)」、「choix(選択)」、「raison(理性)」、「amour(恋愛)」、「adoration(崇拝)」
「conviction(真理)」、「soi(自分)」の七つの決闘に勝ち抜いたウテナ。
未だにエンゲージしたデュエリストであるウテナは、ディオスを真に覚醒させ得る資格があると
いう。もし、最後の試練「revolutionnaire(革命)」を勝つことができれば、「世界を革命する力」
ディオスの復活ができるのだ。
だが、ウテナには新たな試練が待ち受けていた。「黒薔薇のデュエリスト」という試練が……。

・第14話「黒薔薇の少年たち」 (第2部開始)

薄暗い部屋の中、2つの人影が…御影草時と千唾馬宮。
そして黒い薔薇の刻印。彼らもまた薔薇の花嫁を狙うデュエリストだった。
姫宮は週末になると兄−鳳暁生に逢いに出かけていた。
暁生は、理事長の孫娘−鳳香苗の許嫁で、今は理事長代行をしている。
だが、香苗は姫宮と暁生のただならぬ雰囲気に悩んでいた。
草時は、そんな彼女の想いを利用し、ウテナに決闘を嗾ける。
ウテナを倒し、馬宮を薔薇の花嫁に…そして<ディオスの力>を手にする
為に…。

・第15話「その梓が指す風景」

幹の双子の妹−薫 梓。彼女は、姿こそ幹と似ていたが性格はまるで違って
いた。多くのBFとつき合ってはいるが、同性からも好かれている。
しかし、その行動は自虐的とも取れる、悲しいものだった。昔とは違い「輝く
もの」を失って、汚れてしまった自分に苛立つ梓。それに引き替え「輝くもの」
を持ち続けている兄−幹が羨ましくもあり、妬ましくもある。そんな誰よりも愛
おしい兄の心が姫宮に向けられていると知った瞬間、心の奥で黒い何かが
ざわめく…。

・第16話「幸せのカウベル」

深夜のTVショッピングに夢中の姫宮。そんなある時、何やら怪しげな商品に
釘付けになっていた……。
七実は自分の超一流ブランド品を見せびらかす為に
パーティを開く。しかし、
樹璃の付けていたペンダントの方が一枚上手で、会場の話題の的になって
しまい孤立してしまう。一発逆転を狙って、彼女が取り出したのは、英国王室
御用達の最上級ブランドのCOW BELL(カウベル)だった!?
得意気にそれを見せびらかす七実。でも、カウベルって牛がつけるモノでは?

・第17話「死の棘」

樹璃がいつも肌身離さず持っているペンダント。そのペンダントの中には大切
な人の写真が入っていた。
何かを振り払うかのようにフェンシングに打ち込む樹璃。そんな樹璃の前に幼
なじみの枝織が現れる。だが、枝織に対する樹璃の態度は冷たかった。
樹璃の気高く美しい才媛に憧れ、正反対の自分を自嘲する枝織。
一方、決して結ばれることのない、その報われぬ想いに苦悩する樹璃。
そんな二人のすれ違いを利用して、草時は決闘を嗾ける。

・第18話「みつるもどかしさ」

いつも七実の傍らで世話を焼いている美蔓。しかし、その努力も報われることが
ないのだ。
その為か、最近、情緒不安定気味になっていた。自分がもっと大人だったら…。
七実と釣り合うくらいの大人に、早くなりたい。
そんな気持ちを草時は利用する。ウテナと闘わせるために……。

・第19話「今は亡き王国の歌」

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TO be Continued…