慟哭の攻略本読んだけど・・



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投稿者: 木村屋 @ ns.media.or.jp on 98/3/15 04:21:43

 あらかたクリアーしたので、発売日から封印していた「慟哭 そして・・」
の攻略本を読んでみました。でも、これって、よく話題にならなかったなって
思うほど、中身がひどくないですか? 割付や装丁が悪いって意味じゃなくて、
ソフトの発売と前後して売られた本にしては、ゲームの中身に突っ込みすぎて
いて、あまつさえエンディングの絵まで掲載(一部だけど)していることです。
 この中身って、よく考えれば、初日封切りの映画を見にいって、映画館の中
で買ったパンフレットに全部のあらすじが書いてあったみたいな(しかも、写
真付で)状態でしょう。そんな風に言うやつは最初から見なければいいと言わ
れればおしまいですけど、これでは時間と労力を費やしてソフトを作り上げた
人たちにとって、あまりに失礼な気がします。
 もちろん、ゲームの内容が内容だけに、なんの指針もなしに簡単に進める事
は困難でしょう。ユーザーだって、一本のソフトに時間を取られるよりも、さ
っさと終わらせて他のゲームもやりたいでしょう。メーカーの方も、だらだら
と古いゲームをやられるよりは、適当に終わらせてもらって、新しいゲームを
買ってもらいたいんでしょう。だからといって、行き過ぎはよくないはずです。
 あらためて、今まで封印していて良かったなと思います。私自身は、決して
攻略本を否定するつもりはありません。資料的価値のあるものとして、月に何
冊もの攻略本を購入しています。しかし、今回の「慟哭 そして・・」のよう
な内容の攻略本は、ソフトの発売からしばらくの時間を空けて発売するべきだ
ったのではないかと思うのです。そもそも、この問題は、ソフトハウス側から
情報規制が出ているはずにもかかわらずなのにですよ。でなかったら、雑誌な
んかで小出しに攻略記事を載せていく意味なんてないのですから。
 もちろん、本が出たと言う事は、会社の方からも了解が出ている証拠なわけ
でしょうけど・・。そうなると、許可を出したデータ・イースト側にも非があ
るという展開になってしまいますね。だとすれば、開発者達は、このゲームで
何を表現したかったんでしょう。ただ、横田守氏の絵を見せるだけの紙芝居で
も作りたかったんでしょうか? それとも、ユーザーに試行錯誤を迫る本格的
(パソコンライク)なアドベンチャーを作りたかったんでしょうか?
 わたしは後者のつもりでプレーし、試行錯誤をくり返してイベントをこなし
ていました。だから、そのことを誉めろなんて言ってないです。ただ、攻略本
を開いた瞬間に、わりと良質なアドベンチャーゲームだと思っていたものが、
急速にありきたりのデジコミのように思えてしまったのです。なんだか、メモ
まで取りながらプレーしていた自分がアホらしくさえ思え、またプレーしよう
と思う事さえなくなってしまいました。
 
 最近は与えられた娯楽を、与えられた情報に頼って楽に進めようとする風潮
でもあるんでしょうか? そうであるのなら、わたしには、そういう考えが馴
染めないのです(雑誌の攻略記事も目を通さないようにしています)。
 だらだらとグチばっかり書いてしまいましたが、実際のところ、自分が何を
言いたいのかははっきり分かりません。ただ、「慟哭 そして・・」の攻略本
の中身を見てしまった瞬間に、何か書かないと気が治まらない状態になってし
まいました。受け取りようによっては、誹謗・中傷のたぐいになってしまうか
もしれません。しかし、今回の攻略本の内容に関しては、許せないものがあっ
たことを理解してください。