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投稿者:
うおじ @ proxy.s.sic.shibaura-it.ac.jp on 98/2/14 18:59:14
AZELに残された最大の謎(飽くまで僕的に)、それは
”帝国軍がアゼルと塔を手に入れるのがそんなにまずいのか”
ということです。
情けをかけてくれたクレイメンが危害を加えられたことでアゼルの感情が暴走し
て塔をコントロール下に置くことが出来なかったようですが、クレイメンがアゼル
を強奪せず、帝国がアゼルを確保していれば案外うまいこと塔のコントロールが出
来たのではないでしょうか。
アゼルもクレイメンの理想に共感して従った、と言うより目覚めてからやさしく
してもらったからクレイメンになついたようなので、帝国の側にあったらおそらく
皇帝になつくことでしょう。
で、帝国が塔の力を手に入れたらある意味人類の時代が再び手に入ったと言えな
いでしょうか。少なくとも作中に出てくる皇帝は結構実務派?なので彼の代は大き
な対抗勢力も無く、内紛も無く、しばらくは消極的な意味ではありますが平和な世
界が続くのではないでしょうか。
逆にAZELで語られた世界の後のことを考えると、帝国と言う秩序はなく、攻
性生物の数は減って人類にとって自由が利く世界となる上に、AZELの戦乱を免
れた旧世紀のテクノロジーが健在であれば再び元の木阿弥、というかメッカニア戦
役以前、下手をすると旧世紀末にあったであろう混沌の時代に逆戻りと言うことも
考えられます。
帝国軍は評判が悪いようですが、クレイメン軍だってキャラバン襲って略奪やっ
てるし、帝国軍は実力があれば出世できるアカデミーのような制度もあるようです
し、ゾアの街が消されたのも因果応報と言うか、いわば帝国との交渉を蹴って先に
噛み付いたのはゾアの(ごく一部とは言え)方が先です。
帝国とシーカーの違いも、突き詰めて考えると力があるか無いかの差だと思いま
す。そのためアプローチの方法に差が出てきましたけど(ひたすら力を求める方法
と、捨て身の本拠地(=セストレン)強襲)、その目的は自分たちを虐げてきた旧
世紀の遺物に復讐し、今の時代の人間の時代を手に入れると言う点において違いは
ないのでは?
帝国が覇権を握ってもいずれ戦乱の時代が訪れるかもしれませんが、結局AZE
Lのエンディング後の世界にもその危険はむしろ近くにあるなら、いっそ帝国の手
助けでもしたほうがマシに思えるのですが。
そう思うと、すべてのきっかけであるクレイメンの反乱&虐殺は納得いかないし、
(あれが無ければエッジは帝国の学校へ行っていただろうし)、「クレイメンのこ
と、本当に残念だと思っている。」なんてアゼルに言っちゃうエッジにも共感でき
ないし、そんな50歩100歩な目的のためにエッジを巻き込んだドラゴンにも、
「なんつう余計なことを!」と突っ込みを入れたくなります。EDでボタンを押さ
なくても結局ドラゴン殺しちゃうようだし。
誰か納得行く説明をしてくださるようお願いします。
・・・あるいは今度出る小説だとその辺のことはうまく丸め込んでるんでしょうか。
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