中途半端ってんならさ(半端じゃなく長い)



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投稿者: イプシロン2 @ h169.p082.iij4u.or.jp on 98/2/07 00:10:49

プレステのゲームも十分に中途半端なんじゃない?
サターンが突き抜けてる、って言うつもりはないけど。
そういう話は、もはやどうでもいいんじゃないのかな。
ゲームって、どんどんメディア化が進んでいるから、
売れた売れない、と良い悪いは、もはや同軸で語られる
物事じゃないよね。みなさまはどう思われますか。

それよりも、ゲームとして魅力的な、遊んでいる最中が
おもしろいゲームに出会いたいものです。最悪、それが
プレステでもいいや。でも、サターンだったら素敵だ。
セガファンだもの。ここのみんなも、そう思うよね。

ちょっと脱線。
サターンって、ぜんぜん中途半端なマシンじゃないです。
マシンとしては、すばらしい性能を持っていますよ。
ネオジオでもスプライトオーバーを起こす、ティンクルスター
スプライツでもガンガン動いているじゃないですか。
プレステじゃ無理ですよ。ちょうどグランツーリスモが
サターンでできないように、スプライツはプレステじゃあ
動かないんです。個々のゲームのよしあしはおいときます。
大事なのは「ネオジオやCPシステム2に匹敵する2D」と
いう部分なんです。

むろん、ぼくたちの知らない特殊機能も、まだまだありますよ。
機能制限はあるだろうけど、5枚目のBGなんかもあったり
するんですねー。BGじゃないかな。でも素敵な機能です。
デカスリートや、たぶんパワードリフトでも使ってるはずです。
あと、CDが早いので、ちょっとした荒業なんかもできたり。
意外なゲームでやってます。昔のゲームです。CPUが
ふたつもあるからできたのだろうな、と思えるワザです。

はいはい、その通りです、グーローが苦手ですね。特に、
ハイレゾでのグーローは、不可能ともいわれています。
でも、えっと、全ての映像表現がグーローがわに倒れて
いるのかな。グーローが、あってもなくてもいい表現が
あるのではないでしょうか。ある筈です。考えてみましょう。
BGを駆使して、グーローがいらない映像、なんてのは、
サターンならではですよね。そんなゲームが殆ど無いのは、
開発者の怠慢かもしれません。デカスリートは、ちょっと
いい感じかも。さすがAM3研。あれの映像、いいですよ。

脱線おわります。
いいゲームってのは、プレイヤーが「凄い」と思わないゲーム
だと思うのです。デスクリムゾン? はいはいあれは思え
ませんでしたね。そうではなく、凄い事をやっていながら、
プレイヤーにそれを感じさせない事だと思います。
再びデカスリート参上。バーチャ2に匹敵するポリゴン数で、
1/60秒で動いているけど「技術的に凄い」と思わせない
作りだったんじゃないでしょうか。技術だけではなく、センス
においてもよくできていたと思います。
持っている人は、もっぺんそのへんよく見て遊んでね。
ホント、実は凄いんですよ、あれ。

どんなマシンであれ、ゲームが「面白い」ことが第一では
ないのでしょうか。不幸にも、ぼくはファイナルファンタジー7
は面白く思えませんでした。動きがパソコン臭いし、物語は
冗長でありきたりだし(なぜその人が死ななければならな
かったのか、というドラマツルギー上の理由に於いて、
ファイナルファンタジー7はぼくが過去に読んだ小説(椎名誠
の『水域』とかレイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』)や、
過去に見た映画(『いまを生きる』や『鉄道員』)に比べ、稀薄
に過ぎたし、ゲームならではのアプローチにおいて『ヘラク
レスの栄光3』には及びもつかなかった)、サウンドは
スーファミ臭いし、映像は綺麗だけど、やっぱりジュラシック
パークのそれには及ばないから、何を楽しめばいいのか、
どこが突き抜けているのかわからなかったからです。
平均的な「いい子ちゃんゲーム」なんじゃないですか。
だから売れた、というのならそうでしょう。でも、やっぱ
ゲーム好きなわれわれにとっては、どこかものすごい
オモシロサ、そのゲームじゃなきゃ楽しめないオモシロサを
もっていて欲しいんです。

リッジレーサーは指が擦り切れるまで遊びました。リッジ以外
に、あの滑るようなスピードを満喫できるゲームはなかった
からです。「街」にものめり込みました。8つの物語が、違和感
なく融合するのを、パズルのように解いてゆく感覚が、今まで
になかったからです。これって、ゲームの面白さですよね。

問題は、ハードじゃないんです。いつだって、製作者たる
人間なんですよ。メガドラでも、ファミコンでも、遊べるゲーム
はまだまだ作れますよー。ホントです。営業的に無理がある
から、どこも、誰もやりませんが。

最近、次世代論争がここで風発しています。次のマシンが
どういう性能なのか、それを危惧するよりも、ぼくたちが
大好きなゲーム会社のセガが、どんなゲームを作って
くれるのかをわくわくしながら見守って行きましょうよ。
業界ウラバナシや、性能評価なんて関係ないんですよ。
問題は、面白いゲームが出るかどうか、だけ。面白い、
ほんとにイイゲームが出て欲しいですね。バカのように、
そのゲームで遊びたい。

長々と、とりとめの無い事をかいてしまいました。
ごめんなさい。
言いたかった事は一つです。それは、
「ぼくたちにとって大事なのは、マシンでも風潮でもなく、
ただただ面白いゲームなんだ」という事だけです。

ニューマシンが出るといいます。今から声高に、セガの
開発をオドしましょう。

「サターンじゃ考えもつかなかったオモシロサを味わわせて
くれよな」って。