中古問題にもの思う・・・



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投稿者: nam @ wwwsv4.pcvan.or.jp on 98/1/20 02:33:57

注)大体はゲーム批評Vol.17からの引用なので既に読んだ
  ことのある方は飛ばして下さい。(転載じゃないっす)

まずはCESAを運営する主だったメーカーはと言うと・・・

会長:コナミ
以下ハドソン、光栄、コンパイル、カプコン、スクウェア、
イマジニア、テクモ、T&Eソフト、バンプレスト、エニックス、
ナムコ、データイースト、タイトー、アートディンク、ジャレコ

となっており(1997年8月時点)、これに一般会員のメーカー
が連なって構成されています。

ここで気付くと思いますが、運営メーカーの中に任天堂、ソニー、
セガといったハードメーカーは含まれておらず、CESAは純然
たるソフトウェア団体だということになります。

それでCESAがまず主張しているのが「頒布権」(はんぷけん)
というものなんですが、簡単に言うと、著作者の許可無くしては
その著作物(この場合はゲームソフト)を販売・譲渡してはなら
ないというものです。今のところ法律として認められているのは
映画のみで、ゲームソフトに関しては曖昧なままです。もしこれ
がソフトメーカーに認められるようになれば、無許可の中古販売
は当然「違法」となります。そればかりか新品でさえメーカーの
意向に従って販売されることになります。

まあ、こればっかりは当事者の問題なので結果が出るまでユーザー
としては静観するしかないでしょう。

んで、暇だったもんでソフト業界の先のことを考えてみました。
私はゲームというものが本当に市民権を得るには統一ハードによ
るものだと思っていますが、それもこの際置いといて・・・

予想としては何年先になるかは判りませんが、メーカー間の淘汰
は進み(つまり潰れる、もしくは撤退するメーカーが増えるとい
う意味)ソフトの価格は軒並CDくらいには安くなると思います。
(その前に一時的に高騰することはあっても)

これは市場がある程度の規模を保てなければ存続出来ないという
ことと、それを維持するためにはユーザーの稼働コストが絶対的
に安価でなければならないと考えるからです。

当たり前のことですが、メーカーはソフトを作らなければ利益を
得ることが出来ません。しかし、ユーザーにしてみればソフトは
必需品ではないので、買わなければならないということはありま
せん。ここら辺の矛盾を今までは流通と小売りが背負ってきてお
り、その副産物として中古市場が出来上がったのだと思います。

他のメディア産業(TV、CD、ビデオ等)にしても今の市場を
作り維持することは並大抵の努力では出来なかったでしょう。
果たしてCESAやそれに連なるメーカーにその覚悟はあるので
しょうか?
(ユーザーにメーカーを養わなければならない義務は無い!)

まだ歴史の浅いゲーム産業がひとつの秩序を得るには、まだまだ
だなぁと思う今回の事件(?)でした。