あくまでもＳＳとＰＳを比較した上での話ですので、良く言われる

「サターンは２Ｄが強く、プレステはポリゴンに強い」

というのはあまりアテにはならないでしょう。
ＳＳだって３Ｄゲームはあるし、ＰＳだって２Ｄのゲームはたくさ
んありますから。

それにどちらの機種にしろ、製作者がそのハードの特性を理解して
機能を活かしたゲームを作らないと、結果として消化不良なものに
なることもままあります。

ただ、特定のジャンル（２ＤのＳＴＧや格闘）ではキャラパターン
を大量に消費する場合メモリが多い方が有利、背景（ＢＧ）を高速
で動かす場合はハードウェアでやる方が処理の負担が軽い、等の理
由でＳＳが２Ｄゲームに有利と言われています。

実際、ＰＳには２Ｄのハード的な機能は無い（全部ソフトウェアで
やっている）、つまるところポリゴンしか使えないので、ＳＳには
容易なことであってもＰＳだと辛いこともあります。

逆にＰＳの場合ポリゴンに関しては、ＳＳが全てＣＰＵ等で計算し
てやっていることのほとんどをハードウェアでやってしまうので、
一般にはＳＳより有利とされています。
（描画に関してはＳＳもハードでやってるようだけど）

しかし、先に書いたメモリが少ないということは、テクスチャ領域
があまり取れない（絵が汚い）、高解像度モード（６４０×４８０
ドット）にすると処理が繁雑になる（加えて６０フレームにすると
もっと大変）等々、専用のハードを持っているからといって、ある
程度見栄えがしてしっかりした内容のゲームを作るのは容易なこと
ではありません。（そういう意味ではＤＯＡは凄いかも）

それとＰＳは（別にＰＳに限った話じゃないんだけど）ライブラリ
がそこそこ揃っているので、プログラム初心者でも一応の形のもの
を容易に作ることが出来るというのは事実ですが、それはどの作品
にも言えることですけど、安易に作ったものと練り込んだものとで
は自ずと質に差が出ます。

かと言ってプログラムで苦労したから良い作品になるかというと、
ＳＳのゲームが良作ばかりかどうかを見れば分かりますよね？

あとＰＳ初期においてメーカー間に格差があったのは事実ですが、
それはＳＣＥの差別ではなくそのままメーカー間の技術力の差では
なかったかと思います。
（当時はろくにライブラリや開発ツールが整備されてなく、結局
自前で作ったとかいう話を聞きますので）

それでも、そういったサードパーティへのサポートはＳＳより早く
行われていったので、実績の無いメーカーでも気軽に参入出来たそ
うです。（あとはやる気と実力次第）

ちなみにナムコとはＰＳ立ち上げ以前（つまりＰＳのプロトタイプ
の頃）から接点があり、ＰＳ互換基盤やリッジレーサーの移植等で
相互協力を経て、ＰＳ初期のナムコの地位が出来上がったものと思
われます。