プリクラひとまず終了(ねたばれ長文)



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投稿者: 年貢 @ pppb814.pppp.ap.so-net.or.jp on 97/12/16 23:49:12


さっき王女さま編が終わりました。けっこうなボリュームでした。
で、一応クリアできたという事で個人的な感想を書き記してみたいと思います。

まず電源入れて始めにビビッたのは、グラフィックです。
モーションの多さに「拡張ラム無しでどうやってるんだ!?」と不思議でした。
そして絵柄。素晴らしいです。サターンソフトでは史上最高に萠えました。
ゲーム中、つい町の女の子に見入ってしまう事がよくありました。
敵キャラもイイ感じだったんじゃないかと思います。
デフォルメがよくできていて、何よりキャラがよく動く。いい事です。

で、本題のゲーム内容についてなんですが・・・
そもそも僕は、プリクラをガーヒー+RPGだと思い込んでいたんですよ。
しかしそれはトンデモない大誤算である事を痛切に思い知らされたのです。まず、
コマンド技が無い・キャンセルも無い・技が異様に少ない・全ての行動が隙だらけ・
アイテムもすぐ持ち切れなくなる・しかも落ちる・さらにゴブリンが奪う(爆)
・・・超爽快アクションを期待していた僕は内心ムカつきました
以下に問題点を考察したいと思います。
・技の貧弱さ、弱さについて
 アクションゲームは技が多くなくては飽きてしまいます。
 やはりここは6ボタン使ってしまえばよかったような気がします。
 プリクラのウリである「モーションの多さ」は無くなってしまいますが、
 バトル中はゲーム性を大事にすべきかと。4Mラム対応という手もあった。
 それはともかく、一番困ったのは技が使えない事です。
 出るのが遅い・出した後隙だらけ・しかもヒット/ダウンがランダム、、、
 「戦略性」が全く無いので、単なる運次第のゲームになってしまっているのです。
 本来「操作次第で勝てる」はずのアクションゲームが、プリクラの場合
 どう考えても無理矢理プレイキャラにダメージを与えていると言えます。
 何をするにもゲージを消耗し、アイテムを使うのに時間がかかり、
 どんなに努力しても一方的に攻撃できない(連続技が無い)のは、
 いわゆる「ターン制」の表現に他なりません。だが果たして必要だったのか。
 ゲーム性と爽快感をプレイヤーから無意味に奪っただけではなかったか。
 製作者がそこまで考えていればもう少し何らかのフォローがあったのでは。
 何というか「簡単操作を目指して逆に失敗した」ように感じます。最低でも
 レバー入れ・下段・弱・中・強斬りくらいはあってもバチは当たらぬハズ。
 ダッシュやバックステップもN66・N44で十分ゲームになると思います。
 無駄なボタン操作を極力省くのは当然ですが、プリクラは違うと思います。
 このゲームがどこまでセガでどこまでアトラスが作っているのか不明ですが、
 「ボタン1つでガチャガチャ楽しんで下さい」という勘違いな発想は困ります。
 またそうしたかったならランダム制を排除すべきでした。
・ランダム制について
 このゲームのシステムは、そもそも格ゲーではありません。
 攻撃は恐らく当たり判定でとっていますが、当たった後が全く違うのです。普通、
 攻撃を食らうと「やられポーズ」になり立ち直るまで行動不能となるのですが
 プリクラは攻撃が接触するとランダムで回避されてしまいます。運良く
 ヒットしても数ヒット後にやはりランダムで回避されます(爆)。
 聖剣伝説2・3のバトルシステムと、非常に近いものがあります。
 しかも恐るべき事に、これは敵キャラだけの話です(!)。従って、
 自分は一方的に攻撃くらいっぱなしという事態もありえます。
 ていうか、よくありました(爆)。そのたびにサターンごと叩き潰そうとして
 グラドリエル様の笑顔に止められたのですが・・・いやマジで。
 ともかく、ダメージ値以外のランダムは絶対よくないです。
 ダウンするしないは技で区別して欲しかった。じゃないとゲームにならないので。
・アイテムについて
 アイテムの扱いは、FF式ではありません。ドラクエ式でもありません。 
 あえて例えるなら「聖剣2・3をさらに使えなくした感じ」、でしょうか。
 とにかくすぐバッグがいっぱいになります。戦闘時に8コはつらい。
 これはガンガンアイテム使っていくゲームなのだと気づくまでに、
 かなりの時間と忍耐を必要としました。ただ、いくらなんでも同じアイテムは
 一緒にまとめて欲しかったです。あまりにも前時代的すぎます。

ダラダラと書いてしまいましたが、プリクラに対する意見はこんな感じです。
総じて「超気合バージョンで意気込むゲーム」ではないという事です。ですから、「プリクラはしぐさやモーションを楽しむゲーム」という解釈は
非常に正しいものだと考えます。そういう姿勢を見習いたいです。