CM量を生み出すシステムの差(長文)



[ このメッセージへの返事 ] [ 返事を書く ] [ home.html ]



投稿者: どらんく @ proxy1.highway.ne.jp on 97/11/15 19:19:05

In Reply to: CM量の差です。これだけ。

posted by 柳原 @ cs36137.ppp.infoweb.or.jp on 97/11/15 15:08:22

以下、某ゲーム誌の編集長がイベントで言っていた話。


「SCEは直接店舗にソフトを卸すため、流通問屋の役目も担っている。
 つまり、従来の流通で一次・二次問屋が得ている利益が、PSソフトに関しては、すべて
 SCEに入っていることになる。

 SCEはその利益でTVCFや販促キャンペーンを打っているため、ソフト売り上げの
 純利益を損なうことなく、派手なプロモーション活動が可能となっているのである。
 (SCEはPSの総合問屋になっているので、SCE以外のゲーム会社のPSソフトも
  CFや販促キャンペーンを行っているわけだ。
  決してご厚意でSCE枠で他社のCFを打っているのではない。)

 そのシステムを確立するためにも、SCEは定価販売と中古市場不可の姿勢を固持している。

 端的に言えば、SSソフトが値崩れして安くなる分のその金額で、SCEはTVCFや体験版
 ディスクの配布、イベント開催などのキャンペーンをしているのだ。

 セガはMDからの問屋との関係があるため、直販体制には移ることが出来ない。任天堂も同じ。
 (両社が直販のみとしたら、恐らく全国で多数の問屋が倒産するのではないか?。)
 SCEはPSで初の家庭用ゲーム機参入であったため、こういったシステムが確立可能で
 あったと思う。

 以上のようなことで、単純に”SSのCFが少ないのはセガの怠慢だ”とは言えない。
 セガも苦しいのではないか。」


この話を聞いたのはかなり前(1年半ぐらい)でオレの意訳も多少入っているかも知れないが、
大筋ではこういう内容でした。状況は今でも当てはまるんじゃないかな。

「ライトユーザーに広告やCFでアピールする」という販売戦略を、流通システムとして成立
させているSCEの計画性(+思想性)が成功しているのだと思う。


ゲームの面白さじゃ負けてないんだから、クリエーター以外の人間にもがんばって欲しいよね。