> 人間の度量の差。 俺 永遠のおたく戦士。
「自虐社会観」って題名で文章の末尾の作者名を「価値相対主義者」でむすべば
良かったのに。無論、ハンドルネームの部分は「社会を見直す会」で。
> １．現在（１９９６）の状況 ・・・・ 文化・娯楽全般にわたってマンネリと倦怠感がつづく。テレビ、 ラヂヲ、 映画 (・・・と呼べるなら)、ビデオ映像、読み物、そして漫画・アニメ・ゲームに至るまで皆あきられつつあるが、これは粗製乱造と商業第一主義からいって当然の帰結である。
> ソフト方面は、子供騙しの他愛ないゲームだかデータベースだか解らない粗製ソフトが多く出回って。
> すでにオタク化しつつあり、アニメとエロが席巻している。
>
> ああ、絶望と絶壁だ。 自然の官能さえ否定する、去勢の慣習文化が多くのポル助(＊１)を産みだしている。個人の権利と無感性で無粋な合理精神に蝕まれた近年アメリカ文化は、人間をセックスレス、否 官能破壊へとみちびく。 そのひとつが、あの即物的なポルノ産業である。
> 現在にあっては、人は傷心(トラウマ)・異性関係の不毛等により自身から去勢されうる。
タナトス、タナトス、タナトス！そういって、賢者ぶる世紀末思考な方々。
やれ宗教家、やれ神秘主義者、信者、勘違い人。
そのくせ自身は絶望し、タナトスにどっぷりとつかりながら、人には警鐘を
打ち鳴らす自称予言者。タナトスの申し子。自身を去勢し者。
それに「はいよ」と賛同する。単純にしか反応できない「考えない人間」たち。
タナトスに向かう文化を嫌いながら実はタナトスにどっぷりつかる者達。
自分は違うとタナトスに向かう文化を嫌うのだがその身は既にタナトスの申し子。
自身を去勢し者の一員。
タナトスと無気力とを武器に刺激をもとめて蜂起する蝿の王とその子供たち。
死に向かう運命論を愛し。無力感から回避するためのゲーム感覚。
遊びとげんじつのはざまもしらず踊るキツネ火。
彼らは考えるのを放棄したので、頭が暇になると死について考えるだけ。
おこちゃま気分でタナトスをふりかざす。
実社会では恐くてしゃべれない事もネットワークでならＯＫ。
いや、もう実社会もネットワークももうなにもかもごっちゃで
自分の立場を疑う事無しに他人に教訓をたれる。
「悔い改めよ！」とは彼ら決まって言うセリフ。
それさえオリジナリティにかけた「聖書」の言葉の模造品。
生者は彼らの言う事がさっぱり分からない。
何故なら彼らはすで死者で言葉など自身から発していないのだから。
かれらの多くは、タナトスにどっぷりとつかりながら、他人には警鐘を打ち鳴らす
自称予言者の拡声器なのだから。

自称予言者は繰り返す。
タナトス！タナトス！タナトス！死の美徳を！死の汚れ無き清浄を。
彼らは唄う讃美歌を。
あれは駄目、これは駄目、あれも嫌悪、これも嫌悪、美徳、清廉潔白、理路整然。
すべてのものに死を、いわれなき死を。

哀しい死者は集う。夕闇迫る黄昏た空。なにもない空間で、自分を確かめるために
今日もタナトスを吸い続ける。