前へ << SSL/TLS の導入 (2) | SSL/TLS の導入 (4) >> 次へ |
![]() |
IE6 での警告 |
![]() |
Firefox での警告 |
実験サイトならともかく、商用サイトでこういう表示が出るのはよくありません。
この例では、IE6 のメッセージの
前節で証明書の内容を確認しましたが、以下の「Isuuer」 (証明書発行者=認証局) が信頼する会社ではない、 とブラウザは警告しています。
% openssl x509 -in server.crt -text -noout Certificate: Data: ... Issuer: C=JP, ST=Kanagawa, L=Kawasaki, O=68user's page, CN=X68000.q-e-d.net Validity Not Before: Mar 19 18:27:33 2005 GMT Not After : Mar 19 18:27:33 2006 GMT Subject: C=JP, ST=Kanagawa, L=Kawasaki, O=68user's page, CN=X68000.q-e-d.net ...
そもそも証明書の目的は、「実在性の証明」です。ひらたくいうと、
署名という作業は秘密鍵による暗号化にすぎませんので、OpenSSL を使って簡単に署名できます。 例えば当ページ管理人が認証局を立ち上げ、
このような質の低い認証局を排除するため、あらかじめブラウザには ルート証明書 (rootCA) と呼ばれる認証局が登録されています。
![]() |
IE6 に組み込まれているルート証明書 (ツール -> インターネットオプション -> コンテンツタブ -> 証明書ボタン) |
![]() |
Firefox に組み込まれているルート証明書 (ツール -> オプション -> 詳細 -> 証明書マネージャボタン) |
ルート証明書の中から適当に証明書を選んで、詳細情報を表示してみましょう。
![]() |
Firefox に組み込まれている VeriSign の証明書 |
発行本 (Issuer) と発行対象 (Subject) が全く同じです。 これではさきほど行った自己署名と同じです。 我々が自己署名した証明書は警告が出るのに、VeriSign が自己署名したものは警告が出ません。 ずるいですね。不公平です。
しかし、これはやむをえません。我々はブラウザ製作者 (Microsoft など) に信頼されていませんが、 VeriSign は信頼されているからです。
つまり証明というのは以下のような「信頼」のつながりで成り立っているのです。
もちろん、あなたが Microsoft や Mozilla Foundation などのブラウザ製作者を信頼できないなら、 それでも構いません。ブラウザのインストール直後にルート証明書を確認し、信頼できないものは 全て削除すればよいのです。
Microsoft は Microsoft ルート証明書プログラム として基準を明確化しています。簡単にまとめると、
2007/7/17 追記。Windows Update の2007年7月の月例パッチとして
Mozilla や Firefox を開発する Mozilla Foundation も独自の基準を持っており、
で読むことができます。 ルート証明書を Mozilla や Firefox に組み込んでもらうには、bugzilla 上で依頼を出せばよいようです。前へ << SSL/TLS の導入 (2) | SSL/TLS の導入 (4) >> 次へ |
ご意見・ご指摘は Twitter: @68user までお願いします。