GCP とは何か

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GCP とは何か

GCP は "Google Cloud Platform" の略で、Google 社が提供するクラウドサービスです。

2008年に登場したときは "Google App Engine" という名称でした。 多くのエンジニアは「あの、世界最高の検索エンジンを作る Google の技術に触れてみたい!」という思いだったと思います。 しかしながら、全体的にクセが強く、当時は IaaS (仮想マシン) もなく、GAE の大幅値上げでブーイングを受けたりして、 AWS に追いつくどころか AWS の背中は遠くなるばかり。

しかしながら、その後テコ入れが行われます。 2012年、Google Compute Engine (仮想マシン) を発表、 2013年、Google App Engine や Google Compute Engine などを統合する概念として "Google Cloud Platform" を発表。 さらに 2016年11月、東京データセンタが開設され、Google の本気度が感じられます。 さらに 2019年中には大阪データセンタ開設予定であることが発表されています。

2018年5月現在、機能網羅という意味では AWS・Azure に一歩劣るものの、 精力的に機能追加を行なっており、先行きは明るいと考えます。 一方で、金額的には AWS・Azure と比べると明確に安いと言えます。 現時点では十分クラウドサービスの選択肢になりえると思います。

GCP の優位な点

GCP の優位な点を挙げてみましょう。

  • 全体的な価格優位性
  • アカウントの考え方や、高速な起動など、細かな使い勝手のよさ
  • Google 側メンテナンスでシステムが止まらないライブマイグレーションの存在
  • BigQuery という安価なデータウェアハウス
  • Bigtable・Cloud Spanner など、超ビッグデータに対応可能なデータベース

「全体的な価格優位性」について。 サービスにもよるのですが、GCP は AWS・Azure と比べて全体的に安価といえます。 クラウドサービスと VPS との比較 で比較したところ、 最低スペックの仮想マシンの1ヵ月の費用は下記となりました。

  • AWS 1,024円
  • Azure 2,052円
  • GCP 2,052円
また、クラウド データウェアハウス比較まとめ では、 BigQuery が Amazon Redshift・Azure SQL Data Warehouse と比べて圧倒的に安いことを記載しています。

速度面 GCP が有利な印象を受けます。 また、Google 主導で開発されてきた Kubernetes (コンテナ・オーケストレーションツール) に、 2017年 AWS や Azure も乗っかる形となり、存在感が増しています。

「Google 側メンテナンスでシステムが止まらないライブマイグレーションの存在」について。 GCP の仮想マシンについて Google 側がメンテナンスをする際、サービスを止めずに行われます。 2018年1月の「Spectre」(スペクター)・「Meltdown」(メルトダウン) 発見の際、 AWS・Azure は仮想マシンの再起動を前倒しで実施する旨アナウンスしていたりてバタバタとしていたときに、 Google は「GCP はライブマイグレーションですでに対策済ですが何か?」 としれっと言っていた (当ページ管理人のイメージ) 件で、GCP の評価が高まったと感じます。

GCP の不利な点

地味なところですが、GCP の弱点は権限管理だと思います。

例えば AWS の S3 だと「/foo/bar 以下はこのアカウントのみアクセス可能」という制御ができるのですが、 GCP の Cloud Storage ではできません (/foo バケット単位ならできるが、その下のディレクトリの制御ができない)。 管理画面の IP アドレス制限は、AWS・Azure は可能ですが、GCP はできません。 Google もそれはよくわかっていて、権限管理に関する機能追加がどんどん行われているのですが、 2018/5 現在では AWS・Azure にはまだ及ばない状況です。

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